http://bridal-souken.net/research_news/2017/10/171018.html
10月に2017年の結婚トレンド調査をブライダル総研さんが発表されました。
結婚トレンド調査2017
20代前半にプランナーをやっていて(25年ぐらい前です)40代になりブライダル業界に戻ってきて一番違和感を感じたのは、『サプライズ』という言葉でした。奇をてらったことで演出感を高めるということは、イベントとしては気の利いたことですが・・・。結婚式には合っていないような感じがしたのです。 何かサプライズ演出が成功することは、それだけ本人を喜ばせることになることは承知の上でどうもご本人ではなく、やる側(式場やプランナー≪本当のやる側は新郎家新婦家ですが・・・≫)にスポットがあたっているように感じて仕方なかったのです。
最新のトレンド調査で目を引いたのは・・・・・。
空間づくりに関わる演出が増加という箇所です。つまり、”ありきたりにならない”や”感動的な”ものではなく、”自然体で楽しめる”スタイルに変化しているということのようです。お世話する、我々はついつい、いろいろやりたがる傾向にありますが、作りものではなくそこにおられる方々がじわ~っと自然に感動するような結婚式・披露宴こそが望ましいということだろうと思います。
それと関連で音響空間づくりをよくしたいという思いが高まっているようです。
以前書くだけ書いてアップするの忘れていたブログです。
結婚式・披露宴のBGMについてのブログです。
(前置き長くなりましたm(__)m )
音のない、ドラマや映画ってなかなか想像できません。
ドラマや映画などの映像に、流す音というのは時に主人公の感情を表現したり
次に起こる場面の予告(盛り上げ)だったりします。
例えば主人公をアップで捉え、主人公に台詞がないときには
ほぼそこで流れる音が、=(イコール)主人公の感情になるような重要度を占めます。
悲しい時に台詞で『悲しい~』なんて言われたら興ざめなんてことになります。
主人公の表情とその時バックに流れる音(BGM)で全ての表現が決まります。
次に起こる予告と言えばふる~い映画ですがサメが人を襲うという
『ジョーズ』を真っ先に思い出しました。(例えが古い上に結婚式の話題なのに恐怖映画が例えですいません)
海面をカメラが写し、それだけでは次に何が起こるか予測がつかないのですが
♪ダッダ ダッダ♪ とティンパニーと管楽器が不気味にそして規則的に音を刻み
段々音が速くなり大きくなっていきます。
音だけで恐怖の瞬間を予告します。
そのぐらいにドラマや映画には音がきってもきりはなせません。
結婚式もドラマや映画と同じぐらいにBGMが重要です。
ケーキ入刀の瞬間、司会者が『ケーキ入刀です』と言ってから音が流れなかったら
どんなに列席者が祝福したいという気持ちがあってもどこで拍手していいのか
わからなくなってしまうぐらい盛り上がりません。
どこでどんな音楽を流すかというタイミングとマッチングはとても大事です。
しかしながら、このタイミングやマッチングのみ重視するあまり、このBGMを
選ぶ際にあまりおすすめ出来ない選び方をされる方が多くおられます。
私が思う、あまりお薦めできない選び方は2つあります。
1)結婚式に合う曲を選ぶという視点で自分たちが聞いたことのない曲をただ合うという理由で選ぶ <マッチングだけ重視派>
2)タイミングが重要とばかりに、自分達が選んだ曲をどの場面がいいかとあまりわからないながら場面までプロに相談せずに決める<タイミングまで自分たちだけで決める派>
この2つがなぜお勧めできないか説明します。
1)<マッチングだけ重視派>
ケーキ入刀などの瞬間に使う効果音的な音をのぞけば、例えば入場や退場という場面の長く曲をかける場面では音的には入場(スロー~ミディアム)、退場(ミディアム~アップテンポ)ぐらいでこの結婚式に合う曲はこれ!と言い切るのは
厳密にはおかしくて、合う曲はたくさんあります。
ではなぜ結婚式に合うという視点だけで曲を選ぶのがお薦めできないかというと、
『結婚式に合う』ということそのものが悪い訳ではありません。
ここにとてもとても大事な視点が抜けていることがお薦め出来ない理由です。
(もう、おわかりでしょうか?)
『自分たちが聞いたことのない曲』
という点がお薦め出来ない理由です。
BGMはとても重要です。
列席者にとっても、自分たちにとってもです。
場面に合うということをふまえた上で自分達の好きな曲や
思い出深い曲をかけるべきと思います。
結婚式が終わってから、結婚式で使った曲が
偶然かかったり好きなアーチストならライブに
行ってその曲が歌われたら・・・と想像してみてください。
結婚した時の気持ちを思い出せるはずです。
ぜひ!自分たちの思い出深い曲を意識して使っていただきたいと思います。
ただ、この1)<マッチングだけ重視派>のリクエストされる気持ちはとてもよくわかります。
こんなリクエストをされる方の気持ちは”自分たちは合う曲がわからない”です。
当然です。そんなに結婚式見る訳ではありませんし、列席したからと言って
そこで何がかかっていたかを研究される方もおられないと思います。
しかし、”どこで何を”がイメージできるプロがいます。
ですから、まずは自分たちの思い出深い曲や好きな曲をしっかり伝え
かける場面をプロに決めてもらう・・・というのが理想です。
2)<タイミングまで自分たちだけで決める派>に関しては上記の通りなのですが
1)の方とは逆にかけるタイミングまで自分たちでなんとか決めようとすると
まったく合わない(選べる範囲は広いと言いましたが・・・・)ということもあります。
<1>曲を選ぶ→<2>場面を相談する→<3>(気になるようなら)どの場面にどの曲がかかるか聞く
せっかくプロがいるのですから<2>場面を相談するという機会をぜひ作ってもらいたいと思います。
曲を決められて場面も決められている場合は、プロの側もアドバイスすれば良いのですが、言われた通りにかければクレームにもならないしと、(特に曲選択が直前の場合)
合う合わないを、あまり考えずかけてしまうこともあるように思います。
ぜひ(1)しっかり好きな曲や思い出深い曲をリクエストする。
(2)リクエストした曲がどこの場面にかけたらよいかプロの意見をしっかり聞く
この(1)と(2)の2つをしっかり行い、結婚式の効果的なBGM選びを行ってください。