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20 挨拶を頼まれたら、どんな挨拶がベストか?  <配役(立場)から考えて何を言えばいいのか(何が望まれているのか)を考えるとうまくいく 友人スピーチ等>

とても長~いタイトルになってしまいましたが、今日は結婚式の挨拶を頼まれたらどうすればよいか・・・・。というお話をさせていただきます。

場面によって少しかための話が適している場合や少しくだけた話が適している場合等・・・・・もちろん場面によって違います。

どんな状況(場面)ということを事前に考えられる方は結構おられます。
披露宴始まると『どんな場面?』と聞かれる方は多くおられます。

その割にはどんな立場か?ということを考えられる方はとても少ないように思います。
説明します。

例えば新婦友人スピーチを例にとってお話します。(新婦のご友人が特に立場を考えないでスピーチを終えられる方が多いようです)
どんな立場か?→つまり新婦の友人という立場です。
友人から見て新婦はどんな人か?が皆さん聞きたい訳です。
会社の上司であれば普段の仕事ぶりが聞きたい。
高校からの友人であれば高校時代やその後現在にいたるまでの、『新婦ってどんな人?』を皆さんに伝えるのが役割です。

この『どんな人?』を全く伝えないでスピーチを終えてしまう方が多くおられます。
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結婚式のスピーチは祝辞という言うわれ方をします。この祝辞という表現から“おめでとう”というスピーチととらえられ、その祝辞だけで終わってしまうことになってしまうのではないかと思います。

この新婦友人の場合に体の向きも新婦に向き、おめでとうと言った後に二人(新婦と新婦友人)しか、わからない思い出話がはじまる。感情がもりあがり新婦と新婦友人は涙、涙・・・・。
よくある光景です。
新婦も感動してとてもよい場面のようですが・・・・。
周りは何に感動しているのかわからないということになってしまいます。
つまりどんな立場(新婦友人)で、が抜けてしまっています。

新婦友人と言う立場で新郎家の列席者や(時には)新婦家の列席者へ友人しか知らない新婦の人となりを紹介することが理想的です。
上司なら仕事ぶりだったり親戚だったら幼少期のことだったり・・・。
二人だけでなく列席者へという視点を必ず持って話していただきたいと思います。

19 友人司会を頼まれたら・・・・

披露宴の司会は必ずプロにお願いするとは限りません。

自分のことをよく知る人にお願いしたいとの思いから、仲のよい友人にお願いするケースもよくあります。

そこで、今日は「もし結婚式(披露宴)で司会をお願いされたら」ということで結婚式の司会をする際に気をつけたらよいと思われるポイントについてお伝えします。

全体的に意識しておくとよいことは次の3つです。

 

1.落ち着いて行動する

2.周りの動きを把握する。

3.聞き取りやすく話す

 

司会原稿などは、いろいろな例文がありますし担当のプランナーさんが準備してくれる式場もあります。

何を言うかは、さほど問題ではありません。

むしろ、タイミングや急なことへの対応が課題となります。

そこで上記3つの事柄に気を付けて司会を務めると成功間違いなしです。

では上記3つを具体的に説明します。

 

友人司会

1.落ち着いて行動する
予定通りに進まない場合や、予定外のハプニングには、慌てず、キャプテンやプランナーなど会場の係の指示を受けることが重要です。
台詞を間違ったり、噛んでしまうぐらいのことは、たいした問題でなく重要なのは式場側と連携をしっかりとることです。披露宴に列席していると進行に関することは全て司会者さんが動かしているように見えますが実際は会場責任者のキャプテンとプランナーが進行している場合が多くあります。
2.周りの動きを把握する。

ポイントは2つです。

1つ目はタイミングです。

ケーキ入刀やキャンドルなどのタイミングをキャプテン(新郎新婦の動き)と取り合う場合。

しっかりキャプテンの合図を待ちタイミングをあわせることです。

2つ目は列席者の確認です。

次に案内するプログラムで名前を呼ぶ予定の人が会場にいるかどうかを常に確認してから案内することをおすすめします。

案内して名前を呼んでから、お手洗いなどで会場の中におられない・・・なんてことがよくおこります。
3.聞き取りやすく話す
話し口調は、ゆっくり、はっきりした声で。
マイクを通して広い会場で話すときは、普段話をするスピードよりゆっくり目にコメントすると

丁度良いと思います。

そうでなくても、緊張するとついつい早口になってしまいがちです。

ゆっくり・はっきりが大事です。


最後に・・・。

2.周りの動きを把握する。の関連になりますが、私が今まで見てきた友人司会者様の

ありがちな失敗についてです。

一番多いのが乾杯のシーンです。

 

乾杯のシーンは、会場スタッフは結構やることが多いうえに、乾杯まで(披露式)が厳粛なシーンで会場も静まり返っていることがほとんどで、人が動いたり皿を置いたりの一連の動作も大きな物音のように感じ目立ってしまうことがあります。

そんな緊張感のある中で、ついつい司会の方は順序を間違えてしまうと言うことが起きます。

 

具体的に言いますと・・・。

  • サービス員が列席者全員に飲物を注ぐ←サービス員
  • 準備が整った(飲物)ところで乾杯の発声をする方を案内する←司会者
  • 乾杯の発声をされる方が挨拶(祝辞をのべられる)される。←乾杯の発声をされる方
  • <乾杯の発声をされそうなところで>列席者の方にご起立いただくようコメントする←司会者

 

書いてしまうと1)~4)が当たり前の流れなのですが・・・・。

この一連の流れをイメージ出来ずに、いきなり2)の乾杯の発声をされる方の案内から初めてしまう方が多くおられます。

そして3)の乾杯の発声をされる方が飲物を配られる前に『かんぱ~い』と発声されてしまい・・・。

列席者は座ったまま・・・・そして一部の方は飲物もないまま乾杯をしてしまうということになってしまいます。

 

披露宴の司会者は気の利いたコメントではなく、気持ちよく進行するよう気の利いたタイミングが重要です。

友人司会を頼まれたら・・・ぜひ上記の3つの事柄に気をつけて大役をこなしていただきたいと思います。

18 会場レイアウト (お花編) ~失敗しないための会場装花 基本知識~

会場レイアウトというと新郎様は、=(イコール)席次をどうするか?と考えられる人が多くおられます。

結婚式の席次

(↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑席次については以前のブログで書かせていただきました。ぜひこちらもどうぞ!)

つまりは、『どの順で座ってもらうか』→ 招いた人達をどの位置(ポジション)に配置するかが重要と考えられる訳です。

 

一方、新婦様は会場レイアウトというと、=(イコール)会場装花と考えられる人が多くおられます。

つまりは、『自分たちの会場をどう飾るか』→ 招いた人達にどう楽しんでもらうかが重要と考えられます。

 

そこで今日は会場レイアウト(お花編)と題しまして、どんなお花がよいかとかどんな色がよいか・・・・ではなく会場装花の打合せをする前に知っておくとよい、失敗しないための会場装花の基本知識をお伝えします。

 

 

フラワーコーディネート担当者には、まず下記の順序で3つの事柄(希望)を打合せ前に伝えることがよいと思います。その3つとは・・・・。

1)予算 → 2)色 → 3)(かわいい)とか(ゴージャス)等々の抽象的なイメージ

 

この3つです。

 

予算は、とにかく花は無限大ですから、好みを次々いっていくと莫大に金額が膨れ上がってしまい打合せが全てやり直しということがあるので、まずは大枠の予算を伝えることからスタートすることをおすすめします。

 

次に“色”ですが・・・花は季節により価格が違います。どうしても入れたいという花があるときは別にして、Q 好きな花はありますか?などと聞かれてお願いしてみたら、随分ボリュームが少なくなってしまったということがよくおこります。なので最初に伝えるのは“花の種類”ではなく“色”がいいと思います。

 

そして、予算と色だけでは、イメージは伝わりません。最後にイメージを伝えましょう!!

 

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この3つを伝えれば、会場装花の案はだいたい出てきます。その案からもう少し予算をプラスして花を足すとか・・・好きな花を入れて変更するとか・・・さらにイメージを加えて(もっとかわいく等々)デザイン案を変更していくとか・・・・。

 

いずれにせよ、予算も無限なら、デザインも無限なので、上記3つを最初に伝えてからスタートすることが肝心です!

 

と、ここまで、言ってみれば当たり前ということを述べましたがここからが本題です。

下記の5つを知っておくと、会場装花の仕上がりが断然よくなる!!というお話です。

 

1.会場の色とコントラストをつける(同化しない)

2・ライナーを入れる

3.小物(印刷物やお花の小物使い)や葉物や枝もの(花だけでなく)のことも考える

4.テーブルの大きさを計算に入れる

5.持ち帰れる形で作る

 

この5つです。

こちらは、案が出てきてからチェックするポイントとして見ていただいてもよいですし、

この5点を最初に述べた3つの希望(予算、色、イメージ)の後に、さらに5つの希望を先に加えて出していただいてもよいと思います。

1.は、好みと違いますが好きな色を言って、望みの雰囲気になっても実際に当日会場で見ると会場の壁に同化してまったく目立たないということがたまにおきます。

会場の色を避けるということを知っておかれるとよいと思います。

2.はライナーが入るだけで随分雰囲気が変わってきます。テーブルクロスやチェアカバーなどの色も重要ですが花以外でそれほどお金をかけずに、けれどもとても効果的なアイテムだと思います。

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3.1の会場の色味と同じ話なのですが、花の側には席札などの印刷物が置かれます。花以外のテーブルにのるものにも気を配る(色を把握する)とよいと思います。

また花というと花そのものに目がいきやすいのですが、葉物や枝物(生花より安価でボリュームが出しやすいです)も上手に使って高低差や動きが出せます。

4.テーブルの花のボリュームだけに気を取られると、実はその割にテーブルが小さくボリュームがありすぎる・・・なんてことも。テーブル装花のボリュームに関しては、常にテーブルとのバランスで見るよう心がけてください。

5.最後に会場によっては持ち帰りNGというところもありますが・・・・可能な場合はぜひ持ち帰り出来る形にすることをおすすめします。全員の数を小分けにして持ち帰れるという形にされる方もおられますし、仮に数人の方のみが持ち帰るとしても、「女性優先で・・・」等 司会の方に工夫して最後に言ってもらうだけでとても喜ばれます。

 

会場装花というと、花そのものに視点が行きがちですが、上記5点を知っているか否かで仕上がりは確実に変わってきます。

 

以上のことを気をつけながら“会場装花”の打合せを楽しみながら、自分たちの一生に一回の会場作りをしてみてください。

17 結婚披露宴の進行(出演順!?) ⇒ どの順が正しいか!? 

披露宴の内容の中で気を使うのは、祝辞や乾杯などを頼んだ場合の順番ではないでしょうか?

上司と元上司。新郎の上司と新婦の上司。などなど・・・・。

ここでいう順番は席次を決める際にほぼクリアしていくと思いますが、乾杯前と乾杯後で格が随分変わってきます。

下記をご覧ください。

 

♦♦♦♦ ♦♦♦♦ ♦♦♦♦ ♦♦♦♦ ♦♦♦♦

《入場》

主賓祝辞 ① (Aさん)

主賓祝辞 ② (Bさん)

《乾杯》   (Cさん)

主賓祝辞   (Dさん)

♦♦♦♦ ♦♦♦♦ ♦♦♦♦ ♦♦♦♦ ♦♦♦♦

この場合 AさんとBさんはほぼ同列。→Cさん→Dさんの順で偉い順ということになりますが、A,B,CさんとDさんでは随分格差が出ます。

つまりは乾杯の前は(乾杯の音頭を取られる方も含む)披露式で列席者で一番格が上の方、(テーブルで言えば“松”とか“Aテーブル”)という扱いで乾杯後は友人に近くなります。

 

ですので、祝辞を頼む時は、頼む前にこの人は必ず乾杯前とか乾杯後で大丈夫ということを意識して頼まれるといいと思います。

あまり何も考えず、新郎新婦併せて6人の主賓クラスの方に祝辞を頼んだら・・・・乾杯まで3~40分の時間がかかることになります。

祝辞マイク

1番上のクラスの方は乾杯前、と覚えておかれるとよいと思います。

 

そして、あまり意識しすぎる必要はないのですが、乾杯からの登場の順序も、だいたいは席次の順になっています。

どういうことかと言いますと最初に主賓。次に友人。次に親戚。そして最後に家族(両親)。

席次と同じようにどちらが上か?という観点で登場の順序に迷ったら席次の考え方と同じと思い出してください。

↓↓こちらご参照ください↓↓

《結婚式の席次の作り方》

 

今回はスピーチなどを頼む方に対して失礼のない順番の決め方ということでお話させていただきましたが・・・。

次回は、披露宴が盛り上がるため、そして皆さんに楽しんでもらうため、どんな順番がよいのか?という視点でお話させていただきたいと思います。

16 結婚式の席次 ⇒ どれが正解!?

最近の婚礼では席次表を手作りされる方が増えてきました。

中にはプロフィール付や列席者の方へのメッセージ付など手作りならではの、

心のこもった席次表もよく見かけるようになりました。

 

さて、この席次表、自分たちのこと(プロフィールやメッセージ等)は、すらすら書けるのに“席次”(誰にどこに座ってもらうか)については、悩まれる方が多いようです。

 

席次の打合せでは、(1)『どっちが上座?』ということと(2)『どちらの方が上座(立場が上)?』ということが多く質問されます。

(1)は席そのものの質問で(2)列席者の方の立場の質問、です。

この(1)と(2)の大原則がわかっていないと、列席者の個人個人の席次や、ある方とある方(例えば会社での位が同じ方)でどっちを上の立場にするか(もしくは同じ立場)という細かな配置も全てがずれてきてしまいます。

 

と、言う訳でこの(1)と(2)の結婚式における大原則についてお話します。

実に単純な論理です。(※席次は細かく一人一人考える前に、まずは大きく全体図を見てからひとりひとりの席次を決めてください。)

 

下記の図をご覧ください。

 

席次

 

☆に近いところが上座。遠いところが下座。

そうすると縦軸と横軸があり、縦軸と横軸、どちらを優先すべきか悩む場合があると

思います。縦軸優先です。

例えばDは、1列目(縦軸)ですが一番中心(横軸)から離れている。Eは、2列目(縦軸)ですが、中心(横軸)に位置する。

ではDとEどちらが上座か?

縦軸優先です。通常Dが上座です。

テーブルの、上座・下座を理解して次にテーブルの中でも、縦軸・横軸を考えながら配置します。

どうですか?

全体図を見ながら上座・下座を理解すると席次は、簡単です。

これが、最初の問いの(1)『どっちが上座?』の答えです。

 

では(2)『どちらの方が上座(立場が上)?』について説明します。

席次についての上座・下座を理解したら、次は人です。

 

席次よりシンプルです。

  • 会社関係 → 2)友人 → 3)親戚 → 4)家族

この順序です。

 

この中で、最初にこんな疑問を持たれる方がおられます。

 

『親戚の最年長のおじさん、会社もたくさん経営していて、結構偉い。議員にも知り合いが多い。そのおじさんより、同じ年の友人の方が偉いの?』

 

答えは、お解りかと思いますが、友人の方が親戚より上座です。

「血の濃い方が、下座」という言い方をしたりもします。

この親戚と友人の位置関係は結婚披露宴ならではという感じがします。

これが、2番目の問い、(2)『どちらの方が上座(立場が上)?』の答えです。

その、理解を深めていただくために極端な事例をお話します。

≪新郎様が親戚の伯父様の経営する会社に勤めている。その会社の主賓として伯父様が列席する。席次表の肩書きも会社の代表取締役社長として印刷した。≫

 

この場合は通常上座に座っていただくのがベストと思います。

 

つまり、だれが偉い、偉くないではなく・・・・・どの立場で列席するか?(会社関係なのか親戚なのか友人なのか・・・・)で上座・下座が決まるということです。

 

結婚式の席次は、通常の式典や会社の宴会の上座・下座とほぼ同じなのですが、

“親戚” ”家族“ という立場が入ることのみ通常の宴会とは違うということになります。

今日は、席次の上座・下座についてお話させていただきました。

席次表を考える際の、参考にしてみてください。

祝儀

結婚式の席次について、考えていると、もちろん個人差はありますが親戚関係が一同に集まる機会は、現代では結婚式しかなくなっていると言えるかもしれません。

結婚式の列席・パーティーなど パーティードレスレンタル

PD

 

↑↑クリック↑↑ 晴れの日かしいしょう

14 披露宴、誰を呼ぶかと予算の話。(その2)

今回は前回の予算に続き、誰を呼ぶか・・・の話です。

挙式は宗派でスタイル(進行)が決まっていて、人前式も進行はそれぞれの神前式や教会式などとそれほど変わることはないと思います。

しかし、披露宴は規模(人数)はもちろんのこと、実施する内容も皆さんそれぞれでかなり考え方に幅があります。

規模も家族同士で会食というスタイルから親戚・友人も呼び会社関係も呼び中には直接は面識がなくても地元議員も招待するという方もおられます。

 

この披露宴、どのぐらいの規模でどんな内容でという確認は両家で話をして(もしくは二人で)決定されていることと思います。

結婚の話し合いでは定番のフレーズ『簡単に』とか『普通で』とか『二人にまかせましょう!』などの言葉が飛び交います。

 

簡単な披露宴、普通の披露宴といっても片方の家の“簡単な披露宴”がそれこそ友人や親戚や会社関係を呼び一般的にはしっかり披露宴と見えてもそのご家庭の感覚では“簡単な披露宴”かもしれません。

また片方の家の“普通の披露宴”が家族と一部の親戚を呼び会食すること、それが“普通の披露宴”かもしれません。

 

簡単と思う規模が、一般的には“しっかり披露宴”で・・・・。

簡単ではない普通クラスと思う規模が、一般的には“簡素化(シンプル)披露宴で・・・・。

 

両家の思惑が噛み合わないと、しまいには『二人にまかせましょう!!』となってますます規模が定まらない、つまりは誰を呼ぶかが決まらない・・・。

最近よくお見受けする傾向です。

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両家の話し合いでは、抽象的な“簡単”“普通”“それほど立派でなくても・・・”等の言葉でなく『誰(親戚・友人・会社)を呼ぶか』はしっかり決めていただきたいと思います。

規模さえ決まれば、その後の話合いはとてもスムーズに運ぶと思います。

 

規模を決められる際には・・・・。

ぜひ『呼べば呼ぶほど、予算が助かる』ということを念頭においていただきたいと思います。

 

新郎新婦様やご両親の中には、税理士さんや経営コンサルタント、経営者の方などももちろんおられますが・・・。

そんな普段、お仕事では常に数字を見ながら予算を立てられておられる、ビジネスで数字が得意な方々もなぜか結婚式になると予算が苦手、もしくはまったく判断出来なくなる方をよくお見受けします。

おそらく根底には、一生に一回の神聖な結婚式、ビジネスのスタイルを持ち込んではならない・・・・ドライに割り切ってはならない・・・・そんな思いがあるのではないかと思います。

 

しかし、限られた予算、使わないということではなく“何に”“どれだけ”使うか“という考えをしっかりたてて、大きなお金だからこそ、そしてそれこそ一生に一回の晴れの日だからこそしっかり、真剣に、そして上手に予算立てしていただきたいと思います。

長々と書きましたが・・・ここで言いたいことはとてもシンプルです。

先程も述べましたが『呼べば呼ぶほど、予算が助かる』です。

 

披露宴、呼べば呼ぶほど規模が大きくなれば大きくなるほど何となく、予算がかさむイメージがあります。

しかし結婚式も展示会などの集客イベントと全く同じで『呼べば呼ぶほど、予算が助かる』のです。

お一人お一人におもてなしするのは、基本、食事と飲物とギフト(引出物)です。

つまりは変動費です。

 

それ以外のものは、演出機材だったりご本人のお衣裳だったり会場装花だったり・・・。全て固定費です。

 

持ってこられる(ご祝儀)分をまるまる食事飲物と引出物で、きっちりお返しするというのは考え方としては少し違っていて、照明や音響などの演出機材にしろ会場のお花にしろおもてなしする側がおもてなしされる側へ楽しんでもらうための“もの”なので集まった全員がそれを供与するという考え方が正しいと思います。

 

つまりは固定費にあたるものも列席者全員で供与するから負担も列席者全員でするということです。

固定費はたくさんの人で分ければ負担が少なくなります。(当たり前ですが・・・・。)

 

しかしながら先にお話ししたように、経営のプロ中のプロの方達でもなぜか結婚式になるとこの固定費と変動費という予算立てには、基本中の基本の考え方を忘れてしまう場合が多々あるようですので、結婚式にも変動費と固定費があるということ、通常は呼べば呼ぶほど予算が助かるということを知っておいていただきたいと思います。

 

晴れの日の貸衣裳は・・・。

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13 誰を呼ぶか(呼べばいいか)と予算の話  (その1)

今回は予算の話です。

『気づくとどんどん、見積もり金額があがっていき、ぎりぎりになり慌てて

あまりよく考えずに落とすところを落とした。』・・・・と結婚式の予算立てはとても

難しいと聞きました。そこで(その1)予算の部分を詳しく書かせていただこうと思います。

同タイトル、今回は2回に分けて(その2)では本質の誰を呼べば・・・についてもふれさせていただきますm(__)m

 

 

披露宴会場を予約する際にお客様からよくこんなフレーズを聞きます。

スタッフ「お人数は何人ほどですか?」

新郎新婦「なるべく少なくしようと思ってます。予算ないんで」

 

多いと予算負担が大きい・・・少ないと予算負担が少ないとなんとなく思ってしまう。

 

披露宴の組み立てと来られる方の立場(友人や親戚や会社関係)で一概に言いきれないところもありますが、むしろ人数が少ない方が費用負担が大きくなるのが一般的です。

 

固定費と変動費があります。

変動費とは列席者の方、一人一人にお出しするもの。料理・飲物・ギフト・・・等

固定費は人数によって変わる会場代もですがそれ以外には演出や会場装花など、その披露宴に参加した全員で共有するものです。

共有する・・・という考え方がキーワードです。負担するではありません。

 

ご祝儀を持ってこられたら、そのご祝儀分、先に述べた変動費にあたる料理・飲物・ギフトで全てお返しするわけではありません。

司会者や会場を飾る花等の先に述べた固定費にあたる部分も、おめでとうと言っていただいた、ご祝儀から少しづつ均等にいただくという考え方が妥当だと考えられます。

結果的にはそうなっている方が多いと感じます。

固定費は説明するまでもありませんが、人数が多い方がそれぞれの負担が軽く済みます。

10万円の演出をしようと考えて、100人の列席者だったら一人1,000円、10人だったら10,000円と当たり前ですが・・・・。

人数が多いと“高くつく”というイメージはこの固定費そのものが忘れられているように感じます。

飲物(変動費)や装花(固定費)の打合せでこんなシーンが見受けられます。

50名の列席者のお客様で・・・。

飲物Aプラン 2,500円  Bプラン 3,000円

「500円ぐらいの差額ならいい方(B 3,000円)にします。」

500円 × 50名 = 25,000円

装花Aプラン 20,000円 Bプラン 30,000円

「Bがいいと思ったけど10,000円も差があるならAにします。」

10,000円 ÷ 50 = 200円

こんな会話けっこうあるんです。

500円と10,000円という見え方です。

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実は25,000円と10,000円、もしくは500円と200円の差です。

 

結婚式と披露宴はトータルで見積りしてみると高額です。だんだん麻痺して来て数字の捉え方も訳が分からなくなってきやすいと思います。

自分でどこまで負担してどこまでをご祝儀でというラインを引いたうえで、全体の金額だけでなく常に1人単価(総額を列席者数で割る)を出して把握しておいていただきたいと思います。

そして列席者数は多い方が負担が軽いということをぜひ、しっかりイメージしてから誰を呼ぶかを決めていただきたいと思います。

 

予算から列席者数の話をしましたが、本当に重要なのは、披露宴はどのように考えて呼ぶ人を決めればよいのかという根本の部分です。

次回はただ単に呼びたい人を呼ぶということではなく、その後の人生をしっかり考えたうえで呼ぶ人を決めるという話をさせていただきます。

12 披露宴とは何のためにやるのか?

披露宴の打合せ(進行)をさせていただく際に話が迷走してしまうことがよくあります。

だいたい悩まれるポイントは、

1)列席者の中でのスピーチや余興や生立ち・馴初め動画をどんな順序にしたらよいか・・・つまり進行のこと

2)何をやったらよいか・・・つまり内容のことのこの2つです。

1)の進行については別の機会で述べさせていただくこととして今日は、“何をやったらよいか”・・<内容>についてお話させていただきます。   話が迷走してしまうのは、何となく披露宴はやった方がよいと思っているけど、何のためにやるかまでは“ピン”とこない!といったところが原因ではないでしょうか。

披露宴というぐらいですから、お披露目(二人のお披露目)+宴(宴会・会食)ということは誰もがわかっておられることですが、“二人のお披露目”のどうやって、が皆様が悩むところだろうと思います。

①二人のお披露目 ⇒ ②お二人の結婚したことのお披露目

⇒ ③新郎・新婦の生立ち(相手の家族・親戚・友人への自己紹介)と馴初め(二人が出会ってから結婚に到った軌跡)の紹介

①も ②もある程度イメージされていますが、この③がなかなかイメージ出来ず、そこで披露宴の内容や進行を考えるときに息づまるのではないでしょうか?

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挨拶やスピーチのところでも詳しく述べさせていただきますが、よくあるスピーチの残念な事例をお話します。

【祝辞=新郎新婦におめでとうと言う】 このイメージから、まず新郎新婦の方を向いて『おめでとう!』と言う。そして、例えば新婦友人だったら新婦との思いで話をする。ただ、新婦は思い出話ですから懐かしく聞けますが、その出来事をまったく知らない、その他の列席者は何の話をしているのかさっぱりわからない・・・・。

なぜ、残念なことになるかというと・・・・新婦の友人だから語れる、新婦の人柄がわかる貴重な話をここでするというイメージがまるでなく・・・列席者に、ではなく新婦だけに“おめでとう”といいたくてスピーチするものと思い込んでしまっているからです。

この祝辞という表現が、③の新郎新婦の生立ちを紹介するということを忘れてしまう要因ではないかと思います。 もちろん楽しい時間をみんなで過ごすということで、その盛り上げるための歌や余興もあっていいと思いますが、何をお披露目するのかはしっかり考えて披露宴のプランニングをしていただきたいと思います。 “披露”という言葉から、新郎新婦は衣裳を着てそれだけでは足りず、一昔前は入場などでド派手な演出があったり・・・キャンドルサービスの際の照明がどんどん進化するということもありました。 もりあげるという要因なら、もちろんそれも“あり”だと思いますが、その盛り上げることしかない宴は、結婚披露宴ではなくただの宴です。 くり返しになりますが、結婚披露宴は、“何のためにやるのか”をしっかりわかったうえで、プランニングしていただきたいと思います。   余談ですが・・・名前をつけるって大事だなと思います。 披露宴と呼ぶから、“披露”から連想することだけにスポットがあたってしまったり、祝辞と呼ぶから新婦にだけ話をしてしまったり・・・。

結婚披露宴 ⇒ 結婚報告会、結婚感謝の集い

祝辞 ⇒ 新婦紹介スピーチ   この方が本来の意義にあっているような気が・・・・。

楽しそうじゃない、固い!! と言われそうですが(笑)

 

11 立場を明確に!(後半) 結婚式における新郎家・新婦家の立場とは・・・・。

前回のブログ、新郎新婦の立場編に続いて後半は、新郎家新婦家の立場についてです。

 

招く側と招かれる側でいうと、招く側は新郎家・新婦家です。

 

こう書くと、当たり前だ~!!!!とお叱りを受けそうですが、当日の立ち位置的に、

微妙にわかりづらいと思われているケースがけっこうあるようなんです。

どういうことか、説明します。

新郎家は招く側。これは誰もが理解出来ます。

新婦家が招く側というのが、少しわかりづらいと思われる方が多いようです。

 

結納からの流れで物事を見ると、このわかりづらさが生まれている原因がわかります。

 

結納は・・・・新婦家が新郎家を招いて行われます。

つまり 『招く側』・・・新婦家

『招かれる側』・・・新郎家

そうして考えると・・・今度は(結婚式では)新郎家に新婦家が招かれる!?。

そんな風にして、思ってしまう方や新郎家が結婚式は仕切るもので、新婦家が口出しすべきでないと思ってしまう方もおられるようです。

 

結納返しと結婚式がごっちゃになってしまうことが原因だと思います。

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正解はもちろん新郎家と新婦家が招く側です。

 

最後に(正確にはラスト前<新郎謝辞前>)両家代表謝辞というのがありますね。

司会者は『新郎家を代表して・・・・』とは言いません。

『両家を代表して・・・』と言います。

 

と、いうことで新婦家も招く側ですから、招く側としてしっかり意見を出しどんな披露宴にするかということに大いに関わり、両家がしっかりと把握して結婚式・披露宴をとりおこなうというのが正しいスタンスです。

 

新郎家が新婦家が意見すると、出しゃばってと思うのは間違いです。

新婦家が意見するのはダメなのでなないかというのも間違いです。

とは、いえどなかなか言いづらいものでもあります。

 

そんな時こんな風にアドバイスさせていただいています。

婚約して両家は一つの家族(新郎新婦だけでなく両家です)になることを約束した。

だから、そっちとかこっちと別々ではなく両家は一つの家族として結婚式・披露宴行事を力を合わせて全うする。

こう考えるのが正しいと思います。

10 立場を明確に!(前半) 結婚式における新郎・新婦の立場とは・・・・。

結婚式のお世話をさせていただくことが、きっかけでお会いする新郎・新婦。
とうぜん100組のカップルがいたら、100通りのカップルのタイプがあり200人それぞれ、いろいろな個性があります。
当然それだけいろいろな結婚式・披露宴があります。

そしてその個性の数だけ、さまざまな披露宴スタイルがあってよい!!と思います。

 

けれども、結婚が決まったら絶対に知っておくべきことの一つに新郎・新婦という肩書に伴う立場というものがあります。

ついつい忘れがちなのは・・・招く側・・・ということです。

立場と言ってもいくつかの立場があります。
① 主役。②お祝いされる側。③主催者。そして④招く側です。
こう書くと、そんなこと当たり前!!と、言われそうですが・・打合せしていると案外そうでもないように思います。
A) 比較的、派手にいろいろやりたい派の方は①と②が強くなり・・・。
B )逆に人前が苦手とかいろいろやるのは、見せ物みたいではずかしい派の方は③と④だけ強いか、それもあまりないか・・・。
なんとなく、A)が軽くて、B)はしっかりしているようにも一見、見えますが(そんなことない!という方申し訳ありません)・・・。

私はこの4つの立場全てを全うするべきと考えます。

A)タイプの方でいうと、①②に偏りすぎて、自分が主役だけれども、そのベースには祝ってもらいながらも、そして充分満喫しながらも、おもてなしするということを絶対忘れないということ。
おもてなしといってもそんな凄いことではなく、自分たちがしっかりチョイスして料理を楽しんでもらおうという思いだったり、ギフトもしっかり相手の顔を浮かべながら吟味して選ぶ・・・そんなことです。そしてしっかり挨拶する場面で感謝を表現する。
そんなとこでしょうか。

そして、もう一つのタイプ B)の見せ物じゃない派の方。
私は派手でない=しっかりしている風に見えがちですが、こちらの方達ほど実は招く側として怠っていることがあるのでは・・・と思えることがあります。

例えば・・・挨拶の場面。人前で話すの、苦手なのでやりません。なんて人がたまにおられたりします。

招く側として、しっかり挨拶しないとすると、招かれた側としてはとても残念な気持ちになるのでは・・・と感じます。

そして、この招く側という立場から自分たちを見た時に①の主役ということや②のお祝いされる側ということもしっかり全うするべきではと思います。

何を言いたいかと言いますと、二人におめでとうと言いたい、そして二人の姿を見て「素敵だね」とか「お似合いだね」とか、夫婦で列席されたりすると「自分が結婚したときを思い出した」等々。

主役を全うされるからこそ、結婚式を楽しめるものではないかと思うのです。
また恥ずかしくても、主役という姿をしっかりお見せすることこそ本当のおもてなしではとも感じます。

そんなことで、幸せな新郎新婦になられたら①主役。②お祝いされる側。③主催者。④招く側という、さまざな4つの立場を常に意識して結婚行事を決定していかれるとよいと思います。

あっ!もちろん。当日は招く側だからといって、たいへんな思いで頑張る・・・ではなく、心から自分たち自身が満足して幸せ気分を充分味わう・・・これも主役としてお祝いされる側としての使命だと思いますm(__)m