今回は予算の話です。
『気づくとどんどん、見積もり金額があがっていき、ぎりぎりになり慌てて
あまりよく考えずに落とすところを落とした。』・・・・と結婚式の予算立てはとても
難しいと聞きました。そこで(その1)予算の部分を詳しく書かせていただこうと思います。
同タイトル、今回は2回に分けて(その2)では本質の誰を呼べば・・・についてもふれさせていただきますm(__)m
披露宴会場を予約する際にお客様からよくこんなフレーズを聞きます。
スタッフ「お人数は何人ほどですか?」
新郎新婦「なるべく少なくしようと思ってます。予算ないんで」
多いと予算負担が大きい・・・少ないと予算負担が少ないとなんとなく思ってしまう。
披露宴の組み立てと来られる方の立場(友人や親戚や会社関係)で一概に言いきれないところもありますが、むしろ人数が少ない方が費用負担が大きくなるのが一般的です。
固定費と変動費があります。
変動費とは列席者の方、一人一人にお出しするもの。料理・飲物・ギフト・・・等
固定費は人数によって変わる会場代もですがそれ以外には演出や会場装花など、その披露宴に参加した全員で共有するものです。
共有する・・・という考え方がキーワードです。負担するではありません。
ご祝儀を持ってこられたら、そのご祝儀分、先に述べた変動費にあたる料理・飲物・ギフトで全てお返しするわけではありません。
司会者や会場を飾る花等の先に述べた固定費にあたる部分も、おめでとうと言っていただいた、ご祝儀から少しづつ均等にいただくという考え方が妥当だと考えられます。
結果的にはそうなっている方が多いと感じます。
固定費は説明するまでもありませんが、人数が多い方がそれぞれの負担が軽く済みます。
10万円の演出をしようと考えて、100人の列席者だったら一人1,000円、10人だったら10,000円と当たり前ですが・・・・。
人数が多いと“高くつく”というイメージはこの固定費そのものが忘れられているように感じます。
飲物(変動費)や装花(固定費)の打合せでこんなシーンが見受けられます。
50名の列席者のお客様で・・・。
飲物Aプラン 2,500円 Bプラン 3,000円
「500円ぐらいの差額ならいい方(B 3,000円)にします。」
500円 × 50名 = 25,000円
装花Aプラン 20,000円 Bプラン 30,000円
「Bがいいと思ったけど10,000円も差があるならAにします。」
10,000円 ÷ 50 = 200円
こんな会話けっこうあるんです。
500円と10,000円という見え方です。
実は25,000円と10,000円、もしくは500円と200円の差です。
結婚式と披露宴はトータルで見積りしてみると高額です。だんだん麻痺して来て数字の捉え方も訳が分からなくなってきやすいと思います。
自分でどこまで負担してどこまでをご祝儀でというラインを引いたうえで、全体の金額だけでなく常に1人単価(総額を列席者数で割る)を出して把握しておいていただきたいと思います。
そして列席者数は多い方が負担が軽いということをぜひ、しっかりイメージしてから誰を呼ぶかを決めていただきたいと思います。
予算から列席者数の話をしましたが、本当に重要なのは、披露宴はどのように考えて呼ぶ人を決めればよいのかという根本の部分です。
次回はただ単に呼びたい人を呼ぶということではなく、その後の人生をしっかり考えたうえで呼ぶ人を決めるという話をさせていただきます。