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12 披露宴とは何のためにやるのか?

披露宴の打合せ(進行)をさせていただく際に話が迷走してしまうことがよくあります。

だいたい悩まれるポイントは、

1)列席者の中でのスピーチや余興や生立ち・馴初め動画をどんな順序にしたらよいか・・・つまり進行のこと

2)何をやったらよいか・・・つまり内容のことのこの2つです。

1)の進行については別の機会で述べさせていただくこととして今日は、“何をやったらよいか”・・<内容>についてお話させていただきます。   話が迷走してしまうのは、何となく披露宴はやった方がよいと思っているけど、何のためにやるかまでは“ピン”とこない!といったところが原因ではないでしょうか。

披露宴というぐらいですから、お披露目(二人のお披露目)+宴(宴会・会食)ということは誰もがわかっておられることですが、“二人のお披露目”のどうやって、が皆様が悩むところだろうと思います。

①二人のお披露目 ⇒ ②お二人の結婚したことのお披露目

⇒ ③新郎・新婦の生立ち(相手の家族・親戚・友人への自己紹介)と馴初め(二人が出会ってから結婚に到った軌跡)の紹介

①も ②もある程度イメージされていますが、この③がなかなかイメージ出来ず、そこで披露宴の内容や進行を考えるときに息づまるのではないでしょうか?

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挨拶やスピーチのところでも詳しく述べさせていただきますが、よくあるスピーチの残念な事例をお話します。

【祝辞=新郎新婦におめでとうと言う】 このイメージから、まず新郎新婦の方を向いて『おめでとう!』と言う。そして、例えば新婦友人だったら新婦との思いで話をする。ただ、新婦は思い出話ですから懐かしく聞けますが、その出来事をまったく知らない、その他の列席者は何の話をしているのかさっぱりわからない・・・・。

なぜ、残念なことになるかというと・・・・新婦の友人だから語れる、新婦の人柄がわかる貴重な話をここでするというイメージがまるでなく・・・列席者に、ではなく新婦だけに“おめでとう”といいたくてスピーチするものと思い込んでしまっているからです。

この祝辞という表現が、③の新郎新婦の生立ちを紹介するということを忘れてしまう要因ではないかと思います。 もちろん楽しい時間をみんなで過ごすということで、その盛り上げるための歌や余興もあっていいと思いますが、何をお披露目するのかはしっかり考えて披露宴のプランニングをしていただきたいと思います。 “披露”という言葉から、新郎新婦は衣裳を着てそれだけでは足りず、一昔前は入場などでド派手な演出があったり・・・キャンドルサービスの際の照明がどんどん進化するということもありました。 もりあげるという要因なら、もちろんそれも“あり”だと思いますが、その盛り上げることしかない宴は、結婚披露宴ではなくただの宴です。 くり返しになりますが、結婚披露宴は、“何のためにやるのか”をしっかりわかったうえで、プランニングしていただきたいと思います。   余談ですが・・・名前をつけるって大事だなと思います。 披露宴と呼ぶから、“披露”から連想することだけにスポットがあたってしまったり、祝辞と呼ぶから新婦にだけ話をしてしまったり・・・。

結婚披露宴 ⇒ 結婚報告会、結婚感謝の集い

祝辞 ⇒ 新婦紹介スピーチ   この方が本来の意義にあっているような気が・・・・。

楽しそうじゃない、固い!! と言われそうですが(笑)

 

11 立場を明確に!(後半) 結婚式における新郎家・新婦家の立場とは・・・・。

前回のブログ、新郎新婦の立場編に続いて後半は、新郎家新婦家の立場についてです。

 

招く側と招かれる側でいうと、招く側は新郎家・新婦家です。

 

こう書くと、当たり前だ~!!!!とお叱りを受けそうですが、当日の立ち位置的に、

微妙にわかりづらいと思われているケースがけっこうあるようなんです。

どういうことか、説明します。

新郎家は招く側。これは誰もが理解出来ます。

新婦家が招く側というのが、少しわかりづらいと思われる方が多いようです。

 

結納からの流れで物事を見ると、このわかりづらさが生まれている原因がわかります。

 

結納は・・・・新婦家が新郎家を招いて行われます。

つまり 『招く側』・・・新婦家

『招かれる側』・・・新郎家

そうして考えると・・・今度は(結婚式では)新郎家に新婦家が招かれる!?。

そんな風にして、思ってしまう方や新郎家が結婚式は仕切るもので、新婦家が口出しすべきでないと思ってしまう方もおられるようです。

 

結納返しと結婚式がごっちゃになってしまうことが原因だと思います。

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正解はもちろん新郎家と新婦家が招く側です。

 

最後に(正確にはラスト前<新郎謝辞前>)両家代表謝辞というのがありますね。

司会者は『新郎家を代表して・・・・』とは言いません。

『両家を代表して・・・』と言います。

 

と、いうことで新婦家も招く側ですから、招く側としてしっかり意見を出しどんな披露宴にするかということに大いに関わり、両家がしっかりと把握して結婚式・披露宴をとりおこなうというのが正しいスタンスです。

 

新郎家が新婦家が意見すると、出しゃばってと思うのは間違いです。

新婦家が意見するのはダメなのでなないかというのも間違いです。

とは、いえどなかなか言いづらいものでもあります。

 

そんな時こんな風にアドバイスさせていただいています。

婚約して両家は一つの家族(新郎新婦だけでなく両家です)になることを約束した。

だから、そっちとかこっちと別々ではなく両家は一つの家族として結婚式・披露宴行事を力を合わせて全うする。

こう考えるのが正しいと思います。

10 立場を明確に!(前半) 結婚式における新郎・新婦の立場とは・・・・。

結婚式のお世話をさせていただくことが、きっかけでお会いする新郎・新婦。
とうぜん100組のカップルがいたら、100通りのカップルのタイプがあり200人それぞれ、いろいろな個性があります。
当然それだけいろいろな結婚式・披露宴があります。

そしてその個性の数だけ、さまざまな披露宴スタイルがあってよい!!と思います。

 

けれども、結婚が決まったら絶対に知っておくべきことの一つに新郎・新婦という肩書に伴う立場というものがあります。

ついつい忘れがちなのは・・・招く側・・・ということです。

立場と言ってもいくつかの立場があります。
① 主役。②お祝いされる側。③主催者。そして④招く側です。
こう書くと、そんなこと当たり前!!と、言われそうですが・・打合せしていると案外そうでもないように思います。
A) 比較的、派手にいろいろやりたい派の方は①と②が強くなり・・・。
B )逆に人前が苦手とかいろいろやるのは、見せ物みたいではずかしい派の方は③と④だけ強いか、それもあまりないか・・・。
なんとなく、A)が軽くて、B)はしっかりしているようにも一見、見えますが(そんなことない!という方申し訳ありません)・・・。

私はこの4つの立場全てを全うするべきと考えます。

A)タイプの方でいうと、①②に偏りすぎて、自分が主役だけれども、そのベースには祝ってもらいながらも、そして充分満喫しながらも、おもてなしするということを絶対忘れないということ。
おもてなしといってもそんな凄いことではなく、自分たちがしっかりチョイスして料理を楽しんでもらおうという思いだったり、ギフトもしっかり相手の顔を浮かべながら吟味して選ぶ・・・そんなことです。そしてしっかり挨拶する場面で感謝を表現する。
そんなとこでしょうか。

そして、もう一つのタイプ B)の見せ物じゃない派の方。
私は派手でない=しっかりしている風に見えがちですが、こちらの方達ほど実は招く側として怠っていることがあるのでは・・・と思えることがあります。

例えば・・・挨拶の場面。人前で話すの、苦手なのでやりません。なんて人がたまにおられたりします。

招く側として、しっかり挨拶しないとすると、招かれた側としてはとても残念な気持ちになるのでは・・・と感じます。

そして、この招く側という立場から自分たちを見た時に①の主役ということや②のお祝いされる側ということもしっかり全うするべきではと思います。

何を言いたいかと言いますと、二人におめでとうと言いたい、そして二人の姿を見て「素敵だね」とか「お似合いだね」とか、夫婦で列席されたりすると「自分が結婚したときを思い出した」等々。

主役を全うされるからこそ、結婚式を楽しめるものではないかと思うのです。
また恥ずかしくても、主役という姿をしっかりお見せすることこそ本当のおもてなしではとも感じます。

そんなことで、幸せな新郎新婦になられたら①主役。②お祝いされる側。③主催者。④招く側という、さまざな4つの立場を常に意識して結婚行事を決定していかれるとよいと思います。

あっ!もちろん。当日は招く側だからといって、たいへんな思いで頑張る・・・ではなく、心から自分たち自身が満足して幸せ気分を充分味わう・・・これも主役としてお祝いされる側としての使命だと思いますm(__)m