披露宴の打合せ(進行)をさせていただく際に話が迷走してしまうことがよくあります。
だいたい悩まれるポイントは、
1)列席者の中でのスピーチや余興や生立ち・馴初め動画をどんな順序にしたらよいか・・・つまり進行のこと
2)何をやったらよいか・・・つまり内容のことのこの2つです。
1)の進行については別の機会で述べさせていただくこととして今日は、“何をやったらよいか”・・<内容>についてお話させていただきます。 話が迷走してしまうのは、何となく披露宴はやった方がよいと思っているけど、何のためにやるかまでは“ピン”とこない!といったところが原因ではないでしょうか。
披露宴というぐらいですから、お披露目(二人のお披露目)+宴(宴会・会食)ということは誰もがわかっておられることですが、“二人のお披露目”のどうやって、が皆様が悩むところだろうと思います。
①二人のお披露目 ⇒ ②お二人の結婚したことのお披露目
⇒ ③新郎・新婦の生立ち(相手の家族・親戚・友人への自己紹介)と馴初め(二人が出会ってから結婚に到った軌跡)の紹介
①も ②もある程度イメージされていますが、この③がなかなかイメージ出来ず、そこで披露宴の内容や進行を考えるときに息づまるのではないでしょうか?
挨拶やスピーチのところでも詳しく述べさせていただきますが、よくあるスピーチの残念な事例をお話します。
【祝辞=新郎新婦におめでとうと言う】 このイメージから、まず新郎新婦の方を向いて『おめでとう!』と言う。そして、例えば新婦友人だったら新婦との思いで話をする。ただ、新婦は思い出話ですから懐かしく聞けますが、その出来事をまったく知らない、その他の列席者は何の話をしているのかさっぱりわからない・・・・。
なぜ、残念なことになるかというと・・・・新婦の友人だから語れる、新婦の人柄がわかる貴重な話をここでするというイメージがまるでなく・・・列席者に、ではなく新婦だけに“おめでとう”といいたくてスピーチするものと思い込んでしまっているからです。
この祝辞という表現が、③の新郎新婦の生立ちを紹介するということを忘れてしまう要因ではないかと思います。 もちろん楽しい時間をみんなで過ごすということで、その盛り上げるための歌や余興もあっていいと思いますが、何をお披露目するのかはしっかり考えて披露宴のプランニングをしていただきたいと思います。 “披露”という言葉から、新郎新婦は衣裳を着てそれだけでは足りず、一昔前は入場などでド派手な演出があったり・・・キャンドルサービスの際の照明がどんどん進化するということもありました。 もりあげるという要因なら、もちろんそれも“あり”だと思いますが、その盛り上げることしかない宴は、結婚披露宴ではなくただの宴です。 くり返しになりますが、結婚披露宴は、“何のためにやるのか”をしっかりわかったうえで、プランニングしていただきたいと思います。 余談ですが・・・名前をつけるって大事だなと思います。 披露宴と呼ぶから、“披露”から連想することだけにスポットがあたってしまったり、祝辞と呼ぶから新婦にだけ話をしてしまったり・・・。
結婚披露宴 ⇒ 結婚報告会、結婚感謝の集い
祝辞 ⇒ 新婦紹介スピーチ この方が本来の意義にあっているような気が・・・・。
楽しそうじゃない、固い!! と言われそうですが(笑)