<チャペル式の魅力>
今や結婚式と言えば神社よりチャペル式が圧倒的に主流となっています。日本での歴史は、いろんな説がありますが、1981年のダイアナ妃の結婚式がきっかけで一気にチャペルブーム(正確にはウエディングドレスブームと言った方がよいかもしれません)になったと言われております。
そこまでチャペル式が拡がり、一時のブームではなく定着したのはそれだけ魅力があり、日本人にも受け入れやすい形式だったと言えると思います。
よく、『式のスタイルのご希望は?』とお聞きして、『チャペル!』と答える方に次の質問をします。
『チャペルのどこに魅力を感じておられますか?』
そうして返ってくる答えで多いのは・・・・。
① 『なんとなく、雰囲気がいい(憧れている)』
② 『ヴァージンロード!』
③ 『ドレス!』
④ 『かつらが嫌なので・・・。』
⑤ 『みんなに祝ってもらえる』
だいたい①~④の4つが多いのではないかと思います。
① と②は本来教会式がもつ独特のムードやプログラムのことを指していて
③ と④が衣裳に関すること、⑤が列席者のこととなります。
衣裳を除く①と②と⑤が教会式の魅力のことを指しています。
つまり教会式とは
“みんなに見守られながら、厳かな雰囲気の中、愛を誓う式”
と表現出来ると思います。
この詳しい次第(プログラム)や魅力の演出は別の機会に述べさせていただきますが、
魅力の一つにあげられる“みんなに見守られる”は最近だと少しぴんとこない人もいるのではないでしょうか?
今のように教会式が主流になる前はほとんどの方が神前式でした。
それも神社でなくホテルや式場の中にある神殿で式を挙げられる方が圧倒的に多かったのです。
神前式がもともと家族と親戚が参列して挙げる意味合いが強いこと、そしてホテルや式場の中に造られた神殿は列席出来る人数が2~30人のキャパに神殿がほとんどだったため、式に友人が列席するということはほとんどありませんでした。
そんな背景から、チャペルブームになり次々とホテルや式場では、チャペルが造られたわけですが、神殿より大きい広さで創られ友人も列席できるようになったこと、そして神前式と違い教会式は親族だけでなく友人や知人も列席が可能なため、教会式=たくさんの人(友人や知人)に祝ってもらえるという構図が確立されました。
チャペル入場と言えば新婦と新婦父で入場、退場と言えば友人など多くの人からフラワーシャワーで祝福という入退場の神前式にはない演出も人気を呼び一気に拡まりました。
その教会式が定着してからは、ホテル内に造られる神殿が教会のように友人も列席出来る大きな神殿だったり、最近は新たに神社式が人気になり、もともと神社だとホテル内の神殿より収容人数が大きいため神社式に友人や知人も列席することが増えてきたので、教会式がみんなに祝ってもらえるというと最近は神前もみんなに祝ってもらえるようになってきているとこともあるので、列席者の違いは少なくなってきてます。
ただ教会式が人気が出始めて定着するまでの間はチャペル=友人も列席 神前=親戚のみということが一番大きな違いでした。
この2~30年の間で、人気に火がつき一気に定着するまでになった教会式ですが、人気が出始めたころはよく(特に両親)こんな質問をされました。
『うちは、クリスチャン(キリスト教徒)ではないのだけれども、子供たちが教会で挙げたいと言い出して困っている。そもそも仏教徒でも挙げれるのか?』
今ではこんな質問さすがに、されなくなりましたが・・・20年前ぐらいまでは、新郎新婦が教会式と言っていることがとても特別な、ご両親からすると“変わったこと”言い出しているという視点で捉えられる方が多くおられました。
<チャペル式の宗派とは>
今では仏教徒でも、教会式を挙げられるということを皆様ご存じですね。
では、教会式はどのキリスト教でも誰でも挙げられるのかというと答えは“NO”です。
教会の宗派は、大きく分けて2つあり『カトリック』と『プロテスタント』があります。
プロテスタントは信仰宗教に関係なく誰でも挙式出来ますが、カトリックは両名もしくはどちらかが信者でなければ挙式を挙げることが出来ません。
ですので、通常ホテルや専門式場で教会式を挙げられる場合は、『プロテスタント』ということになります。
式を進行する方のことも、牧師と言ったり、神父と言ったり皆さんそれぞれなのですが、
カトリック=神父 プロテスタント=牧師と決まっています。その他 下記のような違いがあります。
《カトリック》
(司会者) 神父
(バージンロード) 赤か緑
(神を拝す場所)御堂
(再婚者の結婚)不可
(神を拝す式)ミサ
(十字架)キリスト像がついている
《プロテスタント》
(司会者) 牧師
(バージンロード) 白
(神を拝す場所)礼拝堂
(再婚者の結婚)可(理由により)
(神を拝す式)礼拝
(十字架)十字架のみ
いかがでしょう?
式を決める段階になって式場担当者から説明を聞き、それで種類があることに気づく人も多いようです。またその説明もなんとなく、聞いてしまって忘れたり・・・。
せっかく一生に一度の式を挙げるのですから宗派のこと、スタイルの違いは知っておいた方がよいと思います。
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